
私もその一人だ。
シリーズ第5弾(正確には6弾だが)の小説新潮の連載が今年の2月で終了した。
やがて単行本化されるだろう。
主人公の竜崎伸也に惚れ込んでいる。
警察庁の高級官僚だったが、
今は左遷され大森署の署長である所謂キャリアだが
原理原則を貫く信念の人である。
このような人物がもし実在するなら
なんと頼もしい事だろう。
日本を任せるに足る人物である。
廻りからは変人扱いされているが
本人は何故自分が変人や唐変木と思われているのか理解できない。
国の為に命を張る事を当然だと思っている。
廻りも竜崎を変人扱いしているが、少なからず尊敬の念を抱いている。
原理原則に従い慣例や損得に惑わされずやるべき事を貫き難事件を解決に導く。
竜崎と好対照の人物として警視庁刑事部長の伊丹俊太郎が登場する。
緊迫感漂う物語の展開の中で竜崎と伊丹の会話が、読みながら度々笑いを誘う。
本人達は至って真面目なのだが、テレビの漫才などでは笑わない私も
思わず吹き出してしまう。
著者の今野敏はベテランだがこのシリーズで数々の賞を受賞した。
このシリーズは人気なので作者の今野敏も6弾7弾と創作活動を続けると思われる。
又、それを期待したい。