家相「宅心」と「構造」

家相診断をしますと殆どの物件の間取りは
総体家相でランクCかDとなります。


この物件はBランクが顕現し間取りは大吉相の物件でした。
診断後に「宅心」や「構造」について質問が寄せられました。

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相談内容



間取りの家相診断有難う御座いました。
総体家相でランクBだという事で安心しています。
診断書の中で「宅心」というカテゴリーが出てきますが
これはどういう意味を持つものでしょうか。
又、構造のランクがAになっていますが具体的には
どこが吉相なのでしょうか。


回答



宅心部の凶相ですが、宅心部の九星は五黄土星であり九星の象意は
家族の中では主人となります。この場合主人とは男とは限りません。
家族の主体となる役割(経済的精神的支柱の存在)の人です。

この部分の間取りに欠けや階段があると空虚な九星となり主人の仕事運が下がり
経年とともに主人が消えゆく凶意が顕現してきます。
又、この部分に不浄があると主人の健康運が下降します。

この凶意は主人の本命星が五黄土星の方に強く顕現します。

この場合は私もその物件を避けるように強く薦めますが、
今回は御主人の本命星は二黒土星であり総体家相も吉相です。

御主人の本命星方位割の間取り(洋室1-次女部屋)は大吉が顕現しています。
総合的に勘案して御心配には及びません。

ただ家相補強アドバイスに記述した家相簡易補強は欠かさず励行して下さい。


構造ランクAの件ですが
RC造やS造の構造形状ランクは下記のチェックポイントがあります。

 1. 長辺と短辺の比が12を超えない。
 2. 長辺が11mを超えない。
 3. キャンチレバーの梁で居室を構成しない。
 4. 斜め壁で三角や台形の空間を構成しない。
 5. 張りが無い。
 6. 欠けが無い。
 7. バルコニーがアウトフレームでは無い。
 8. 柱が矩形で台形等の変形では無い。

以上のチェックポイントで消去法にて診断します。
今回の間取り診断では構造は上記全てが吉で構造Aとなっています。

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◆結果
依頼者は建築学に精通している方は稀です。建築学的構造の良し悪しや
家相学的構造の吉凶は診断者の見識に委ねられます。

そういう意味では建築学的見識のない家相占い師に家相を依頼することは
危険だといえましょう。

しかし所謂、家相占い師が幅を利かせている事も事実です。

階段の家相を吉相にする

一戸建て住宅を新築する際に、殆どの間取り計画は2階建となります。

敷地が広い場合は必要部屋数がとれて平屋での間取り計画を希望される依頼者も
おられますが、欧米と違い日本の狭い国土の中では狭小の土地での
新築計画が殆どで、平屋の新築は稀です。

2階建の住居は1階と2階を繋ぐ動線として必ず階段が必要になってきます。

階段は家相学では「欠け」のカテゴリーになり吉相計画のうえでは
最も厄介な部位となります。

これを吉相にするには他の部位の吉相配置との兼ね合いもありますが
方位の凶意が出来るだけ少ない位置としなければなりません。

欠け」に吉相の方位はありません。ただ凶意の強弱がありますので
これを他の必要部屋の吉相間取り配置とを組み合わせてプランを精査していきます。

階段を吉相にするには階段の様々な要素を吉相にして方位の凶意を
軽減していきます。

その手法は家相の占い師では困難です。やはり建築学を専門に学んだ
技術者(一級建築士等)でなければ家相の吉相間取り企画の指導は
不可能と言えましょう。


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◆ 階段をどの様に吉相にするか基本的な企画手法を下記に箇条書きにします。

 1. 階段の下部を利用する場合は物入れ等として、決して便所や洗面室等の
   不浄用途とはしない。通常の居室であっても階段の下部は利用しない。

 2. 階段の上部は利用しないで吹抜とする。 
 

 3. 階段の中間に踊り場を設ける。廻り階段なら廻り段板を90°か45°として
   30°の3枚板にはしない。直線の所謂、鉄砲階段なら幅900奥行き900以上の
   踊り場を中間に設ける。

 4. 暖色系の手摺を付ける。暖色系のノンスリップを付ける。


 5. 階段の上り口は廊下等の共用スペースからの上りとしLDからの
   ダイレクトアプローチは決して用いない。降り口も同様。

 6. 四隅線、正中線を階段の上り口や降り口の中心に抵触させない。

 7. 外壁に接した位置にして極力窓を設けて明るくする。

 8. 主人の本命星方位から外す。

以上が階段を吉相間取りにする手法ですが規制が多く家相学と建築学、人間工学に
精通した家相建築家でなければ難しいものとなります。