先日、近くの公園に桜を愛でに
歩いて出かけた。
休日の昼時だったが家族連れや若い男女で
賑わっていた。
海苔巻きおにぎりを私が握り、
途中のスーパーでおかずとビールを買い込み
妻と二人で出かけた。
昔は花見と言えば家族四人、車で行楽を兼ねて毎年出かけた。
多いときには週に2、3回は桜の名所を
廻ったものだ。
今年は娘も大学を卒業し遠方に就職していなくなった。
息子も専門学校に入学し親と一緒に行動する事はなくなった。
ここ数年は妻と二人になったが、やはり桜はいいものだ。
日本人の心情にあった花であるらしい。
花は桜木人は武士とういう言葉があったが
この花の潔さ、儚さ、美しさは他に類をみない。
葉をつけたまま養分を吸収しながら花を徐々に開花していけば
寿命も長いだろうが枯れ枝の様な状態から
一挙に花を開花させ咲き誇り、やがて数日後には力尽き一斉に
散らしてしまう。疲れきった身体を癒すように新緑の
若い葉を芽吹き身体の傷を手当てしていく。
この花だけが持つ生成様式。
日本人はこの桜の選択を潔しとして古の昔から
愛してきたのだろう。
この時期の日本の風景の美しさは世界に冠たるものだろう。