梅雨も上がり暑さも厳しさを増してくると、
山笠もクライマックスに入り15日の追い山の一点に昇華してくる。
例年、飾り山を一日かけて徒歩で見て回るのだが今日は仕事の都合で夕刻から妻と二人で繰り出した。
写真は駅前の飾り山である。今年は「大阪夏の陣」と題した山だ。
この南の地方都市には全国的に有名な祭りは多いが、この博多祇園山笠は歴史、雄壮、格式、、どれをとっても日本が世界に誇れる庶民の祭りであろう。
最クライマックスの追い山。静と動の差異による潜勢エネルギーの爆発を暴走することなく毅然たる節度を持って放出する。
そのエネルギーの放出が、見守る廻りの者たちに感動をあたえる。様式美とは静謐の中にだけ潜むものではなく躍動するエネルギーの中にも見いだせるものだ。絢爛たる山と男たちの放つ強烈な匂いに酔い体中をドーパミンが弾ける。観客は女性はもとより男性もその本質的官能美に武者震いを隠せない。
この時期はまだ静の期間で飾り山がこの街の各所に配されあたりを睥睨している。今日は夕方から回ったので駅前とキャナルシティの山を廻るともう時計の針は六時を指していた。
汗もかき腹もへったので駅前の「手羽屋」に入り生ビールで乾杯して料理に舌鼓をうった。
この「手羽屋」は料理は多彩でうまく、料金も手頃だ。妻は数回ここで痛飲しているらしいが、私は入ったのは初めてだ。
博多駅前には居酒屋は数多くあるがここは総合点で他店に勝る。今後は仕事でも利用したい。