パティオと欠け
家相の間取りでは禁忌の形状があります。「欠け」です。
家相では家屋の形は正方形か長方形が基本で矩形の一部が凹んでいたり
凸でいたりすると凶相という事になります。
これを「欠け」と「張り」といいますが「張り」には吉方位も有りますが
「欠け」は全方位凶となります。
「欠け」とは矩形を構成する各辺の長さの2/3未満が凹んでいる場合が
「欠け」です。
「張り」とは矩形を構成する各辺の長さの1/3以下が凸んでいる場合が
「張り」です。
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2階建住宅の間取りの場合は必ず階段が必要ですが階段は「欠け」カテゴリーに属します。
これを吉相にするにはどうすればいいか。方位の大凶を避け、
凶意の僅かな方位に配置して
形状、構造、動線、面積を大吉で企画すれば吉相間取りが顕現します。
当事務所では吉凶をランク付けしてA、B、C、D、E、Fの6段階で鑑定します。
ABCが吉相ランクでDEFが凶相ランクとなります。
階段も上記の条件を満たせばランクCの吉相が顕現します。
パティオ(中庭)は「欠け」カテゴリーになります。
一般的にあるパティオ形式の間取りは大凶相の家がほとんどですが、
上記の階段の様に吉相間取りで企画すれば家相が凶相になる事はありません。
しかしこれは、通常の【吉相の家】企画に比べて技術的には
非常に難しい企画です。
前提条件がいくつか合致しないと吉相実現は厳しいものとなります。
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パティオのある【吉相の家】企画条件
1. 全面道路が敷地の南側に面している事。
2. 敷地が奥行きの長い矩形の近似型であるこ事。
3. 敷地が狭小でない事。
4. パティオの吹抜は1階のみである事。
5. 第一種住居地域程度で住居専用地域でない事。
6. 必要部屋の面積が狭小でない事。
パティオ(中庭)のある家の間取りは通常の家よりは建設費が嵩みますが
吉相にするとなると土地条件もありローコスト住宅を希望する場合には適しません