家相学による階段の配置

都市部での木造家屋の新築の場合は間取りの多くは2階建てとなります。

稀に平屋建てもありますが、我が国の都市部では土地の価格が高く
どうしても狭小の土地に建てざるをえません。

となると2階建の間取りになることが殆どです。

2階建の間取りでは必ず設けなければならない部位があります。

階段です。

階段は家相では凶相とされる「欠け」のカテゴリーに属します。

間取りの「欠け」は当事務所では、方位凶も重なれば家相はFランクと診断します。

当事務所では家相の吉凶を単純な二元論で診断査定をしていません。

吉凶ランクを6段階に精査して、
A~C迄を吉相 、D~F迄を凶相と区分けし 
凶意の強弱を明確に数値化しています。

家相では「欠け」は強い凶相ですが、家相補強して対応します。

補強しても吉相カテゴリーに入る事はありませんがD++ランクまで
凶意を減少させる事は可能です。

階段も同じ事が言えます。

留意する点は、

① 方位

② 形状

③ 構造

④ 動線

⑤ 面積

の方位については

新築時の間取り計画では、まず重要な玄関と居室を
吉相方位に配置して次に台所、便所等の不浄を配置します。

階段はどうしても残ったスペースに配置します。

この際に極力凶意の少ない方位で決定しますが
必ず避けなければならない方位は「宅心」です。

且つ、正中線四隅線が昇降口の中心に抵触しない事。

の形状は、

いわゆる「鉄砲階段」は用いない事。
鉄砲階段とは昇り口と降り口が直線で結ばれている階段です。

鉄砲階段を避けて廻り階段とします。

この廻り階段であっても条件があります。

廻り部分は段板を設けずに踊り場とします。

よくスペース節約の為に3段板や2段板の廻り部分を見かけますが
これは用いないようにして下さい。

の構造は、

階段下の利用は収納以外は設けない。
ここに便所等の不浄を設けると強い凶意が及びます。

階段上部も同じことです。階段の上部は何も設けない事。

昇り口上部に物入れ等が突き出て頭を打ちそうな階段がありますが
これも凶です。

階段には必ず手摺を設けることも必要です。

更に黄色等の目立つ色のノンスリップを設けて、
フットライトも設置する。

の動線は、

玄関からの動線は昇り口に直線で結ばない。

昇り口や降り口の正面に各部屋の出入り口ドアを対冲させない。

の面積は、

有効幅で75cm以上と建築基準法で決まっていますが
極力広くとれば凶意が減少します。

階段は生活するにはなくてはならない物ですが家相的には厄介な物です。

上記を参考に吉相に間取り計画を進めてくだい。