伊勢神宮 神明造りで建替えて遷御

今年は伊勢神宮と出雲大社の遷宮の年に当たる。

伊勢神宮は先日10/2に内宮の遷御が行われ
10/5に外宮の遷御が行われた。

伊勢神宮の式年遷宮は20年に1度とあって
今年は早くから話題になっていた。

ニュースでも中継があったので
画面を通して見ることになったが
何と厳かで静謐な儀式であろうか。思わず胸が熱くなった。

20年に一度のこの式年遷宮は持統天皇の治世の時代より
千三百年続いており今回は63回目に当たる。

日出る国大和の神道の根幹をなす神社であって
皇室の祖先である天照大御神が祀られている。

伊勢神宮は奈良から見ると南東方位で
平城京を中心となす五芒星の一角をなす。

この遷宮では遷御に先立って社殿の老朽化に伴う建替が行われる。

伊勢神宮は神明造で建築学的にみても日本最古の様式である。

伊勢神宮の中心である皇大神宮正殿(内宮、外宮)は
唯一神明造の様式で建てられている。

弥生時代の高床式建築は重に穀物等の食物の倉庫として造られたが、
この形式を社殿形式に応用したのが唯一神明造という様式である。

木材はヒノキ材、屋根は萱葺きで20年に一度の建替は
建築技術の継承という意味でも意義のある事だろう。